試験の全体像(2級との違い)
1級第二次検定は全6問必須・記述式。合格の目安はおおむね得点率60%以上。問題1の経験記述が配点の重心で、監理技術者・主任技術者としての「統括」が見られます。
年度別の出題傾向
令和元〜7年度の公開問題から抽出。数字・記号は問題用紙の欠字があるため、学習用の骨格です。
| 年度 | 問題1 | 問題2 | 問題3 | 問題4 | 問題5 | 問題6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| R1 | 工程+品質 | 資材/据付/FEP/工場検査 電話記号 HH有効長・浸水センサ | 工期+JのFF | 高所車・活線近接・脚立・移動クレーン・酸欠 | 4語(WDM、マルチパス、IP-VPN、TCP/IP、気象レーダ、L3スイッチ、ワンセグ、OFDM) | 施工体制台帳/労基40・8h/避雷器 |
| R2 | 安全+品質 誘導員のみ不可 | 測定器/据付/PF管/工具 TV共聴記号 スター型・ストレート | 工期+Cの最遅完了 | 墜落制止・移動はしご・熱中症・通路・飛来落下 | 3語(メカニカル、同軸、PBX、LTE、NAT、トンネル再放送、VoIP、ブラウンアンテナ) | 見積請求/照度2m/周波数の偏差と幅 |
| R3 | 工程+品質 | 資材/打込みアンカー/金属管露出/工場検査 インターホン記号 AP・アドホック | 工期+HのTF | 高所車・スレート・地山・足場・玉掛け | 3語(VoIP-GW、再生中継、デリンジャ、プロキシ、QoS、DMZ、VOD、ゼロデイ) | 前金払と保証人/教育と再発防止/絶縁1MΩ |
| R4 | 工程+安全 | 留意2/防犯記号/インダクタンス・進行方向 | 工期+Gの最早開始 | 移動クレーン・危険物・脚立・通路・酸欠 | 3語(GE-PON、ローミング、CSMA/CA、SaaS、IPsec、SQLインジェクション、JPEG、HFC型CATV) | 特定建設業者と施工体制台帳/照明・生命/離隔15cm |
| R5 | 工程+品質 | 留意2/CATV記号/C/SとP2P | 工期+Gの最遅開始 | 高所車・はしご・低圧架空近接・地山・飛来 | 3語(メカニカル、VoIP-GW、MIMO、IPv6、インターネットVPN、パケットフィルタ、L2スイッチ、ランサムウェア) | 工期変更/安全衛生教育/接地装置 |
| R6 | 安全+工程 課題+対策+結果 | 留意2/構内電話記号/管路清掃・マンドレル | 工期+GのTF | 墜落制止義務・移動足場・停電・通路・玉掛け | 3語(WDM、QAM、空間ダイバーシチ、DHCP、RFID、チャレンジレスポンス、光クロージャ、漏洩同軸) | 完成通知20日/危険性調査/安全係数 |
| R7 | 施工計画+品質 課題+対策+評価 | 資材/打込みアンカー/プルボックス/工具 非常放送記号 カスケード・スタック | 工期+FのFF | 移動クレーン・防網・スレート・足場・酸欠 | 3語(ノンメタリック光、八木、QoS、L3スイッチ、IP-VPN、ネットワークカメラ対策、PaaS、OFDM、ローカル5G) | 標識(現場・許可)/40h・8h/届出2週間前 |
固定パターン
- 問題1は工程・品質・安全の組合せが基本。R7で施工計画の立案が新規。
- 問題2設問1は機器据付・資材/測定器・工場検査・管路・防火区画・アンカー・プルボックスが反復。
- 問題2設問2は電話/TV/防犯/放送/CATV/インターホンの系統図記号。
- 問題3は毎年ネットワーク。問②はFF・TF・最早/最遅がローテ。
- 問題4は保護帽と墜落制止用器具の「着用のみ」は除外指定が多い。
- 問題6は建設業法が毎年。数字は40時間、8時間、20日、2m、15cm、1MΩ、2週間。
問題1 経験記述(1級の書き方)
2級より「なぜその管理をしたか」「他工種・発注者との調整」「基準値で確認したか」が求められます。立場は監理技術者/主任技術者/現場代理人が自然です。
工事概要で落とさない項目
- 工事名(具体名。撤去のみは不可。据付調整が含まれれば可)
- 発注者名(二次下請なら一次下請業者名。発注機関所属なら所属機関名)
- 工事場所(市町村まで)
- 工期(年月日〜年月日)
- 請負概算金額(1級らしい規模と矛盾しないこと)
- 工事概要(芯数・台数・系統・試験まで)
- 立場(統括した内容を一文)
令和6年形式
指定2テーマについて ①課題 ②対策内容とその結果
令和7年形式(注意)
テーマが「施工計画の立案」+「機器・材料の品質管理」。締めが結果ではなく評価。「計画どおり機能したか/改善点は何か」まで書く。
テーマ別の定番ネタ
おすすめ記述解答(置換用)
工事名・数量は自分の実績に置き換えること。虚偽記載は失格注意があります。
工事概要(1級向け)
施工計画の立案(R7:課題+対策+評価)
工程管理(工期遵守/遅延防止)
品質管理(機器・材料)
安全管理(労働者)※誘導員のみ不可
別現場向けの短ネタ
- データセンター:フリーアクセス荷重、活線切替、異系統電源の誤接続防止、冷気経路を塞がないラック配置。
- 携帯電話基地局:鉄塔上墜落、電波発射停止時間、防水コネクタの規定トルク、接地抵抗。
- 地中光管路:通線前の清掃・マンドレル、牽引張力、HH余長と曲げ半径、浸水対策。
- 非常放送:火災連動確認、スピーカ線路インピーダンス、アッテネータ設定、総合試験。
問題2 施工留意・系統図記号・穴埋め
設問1 頻出語の定番記述(2語選択)
機器の据付け
資材管理/測定器管理/工場検査/工具
測定器:校正期限を管理し、期限切れは使用しない。OTDR等は使用前後に正常性確認。
工場検査:出荷前に寸法・外観・動作・絶縁を仕様と照合し、不適合是正後に搬入。
工具:絶縁被覆の損傷点検、高所では落下防止、用途外使用禁止。
管路・ラック・防火・二重天井・ダクト
PF管:扁平させず、管端ブッシング、ボックス接続を確実に。
金属管露出:サドル間隔、接地、管端保護。
ケーブルラック:支持間隔、水平・振れ止め、過積載禁止。
防火区画貫通:認定工法、隙間充てん、表示。
二重天井:点検口確保、ケーブル荷重、他設備との離隔。
金属ダクト:接地、占用率、水仕舞。
光接続/UTP試験/アンカー/プルボックス
UTP完了後試験:ワイヤマップ、長さ、NEXT等をテスタで全ポート記録。
打込み金属拡張アンカー:下地強度、穿孔径・深さ、清掃、規定トルク。
プルボックス:引込余長、防水・防火、心線対照が可能な大きさ。
設問2 系統図のJIS記号(名称+機能)
設問2は名称+機能または概要。1級は系統図上の2記号、2級は提示記号から1つ選ぶ年が多い。図は試験用の学習図(JISの複製ではない)です。本番は問題図の形を優先してください。
電話・構内交換
TV共同受信・CATV
非常放送・拡声
防犯・インターホン
その他の頻出記号
1級の年度別テーマ
| 年度 | 系統図 | 狙われやすい記号 |
|---|---|---|
| R1 | 電話設備 | 保安器、MDF、端子盤、電話機 |
| R2 | テレビ共聴 | 混合器、分配器、分岐器、ブースタ、直列ユニット |
| R3 | インターホン | 親機、子機、電源部 |
| R4 | 防犯設備 | カメラ、モニタ、録画装置、扉センサ、電気錠 |
| R5 | CATV | ヘッドエンド側、増幅器、分配器 |
| R6 | 構内電話 | MDF、保安器、端子盤 |
| R7 | 非常放送 | スピーカ、アッテネータ(試案) |
設問3 穴埋め(本文の型と答え)
毎年「短い技術文の空欄2つ」が定番。図がある年は図の意味を先に読む。用語は第一次検定の本文そのままで出ることが多い。
R7 スイッチの接続(カスケード/スタック)
本文の骨格:スター型LANで中継装置同士をUTPでつなぎ端末数を増やす方式が( G )接続。複数スイッチを専用ケーブルでつなぎ仮想的に1台として扱い、内部バスを冗長化して1台故障でも通信を維持できる方式が( H )接続。
- カスケード:スイッチの下りポート同士を通常のLANケーブルで段つなぎする。安価だがホップ数が増え、障害点が分散し、ループ防止にSTP等が要る。
- スタック:専用ポート/専用ケーブルで複数台を1台の論理スイッチにする。設定と管理が1系統、帯域が内部バス、1台故障でも残りで維持しやすい。
- 混同しやすい語:リンクアグリゲーション(LAG)は同一装置間の回線束ね。クラスタはサーバ側。リング型はトポロジの話。
下りポート同士を通常ケーブルで段つなぎ
専用ケーブルで論理的に1台
R6 地中管内配線の通線前作業
通線紐の一方に毛ブラシ・ウエスを付け管路出口まで引き通して( H )を行い、管路が良好に敷設されていることを確認するため( I )を用いて通過試験を行う。
- 清掃しないと土砂・バリでシース外傷・引っかかりが起きる。
- マンドレル外径は管内径より一回り小さく、規定長さの円筒を通して扁平・段差・曲がり過ぎを見る。
- 関連:通線ロッド、潤滑剤、許容引張張力、曲げ半径(一般にケーブル外径の10〜20倍。問題指定があればそれに従う)、余長、標識シート。
R5 LANのシステム構成
LANのシステム構成は( G )型と( H )型に大別。(G)はサービス提供側と要求側に役割が分かれる。(H)は接続し合うコンピュータが対等で機能を提供し合う。
C/Sはサーバにデータと権限が集中し管理しやすい。P2Pは端末同士が資源を共有し、サーバ単一点障害は無いが管理が分散する。
提供側と要求側が分かれる
端末同士が対等に機能を出し合う
R4 ループコイル式車両検知
車路に長方形ループを埋設し高周波電流で磁力線を発生させ、車両通過時のコイルの( ア )の変化を電圧や位相変化に変換して検出する。ループが2組ずつあるのは( イ )を判定するため。
金属車両が磁束を乱しインダクタンスが変わる。2ループの通過時間差で方向と概算速度が分かる。駐車場・料金所・信号感知の定番。
R3 無線LANの通信方式
IP端末が( ア )と呼ばれる基地局を介して接続する方式はインフラストラクチャモード。端末同士を直接つなぐ方式は( イ )モード。
インフラストラクチャはSSID・認証・チャネルをAP側で管理する。アドホックはAP無しの端末間通信。関連語:CSMA/CA、MIMO、PoE給電、電波干渉、チャネル設計。
基地局(AP)経由
R2 LANの接続構成とケーブル
代表的な接続構成はバス型、リング型、( ア )型。HUBとPCは一般に( イ )ケーブル、HUB同士はクロスケーブル。AutoMDI/MDI-X対応なら(イ)に統一できる。
今のスイッチはAuto-MDIXが標準なので現場はストレートで足りることが多い。ただし試験文は「一般的にはクロス」と書いてある年があるので本文優先。
R1 ハンドホール有効長と浸水センサ
クロージャ長a、ケーブル直線部必要長b、許容曲げ半径R、壁面離れc。必要有効長Lの関係式と、クロージャ内浸水検知センサの機能。
浸水検知センサ:クロージャ内の浸水を検知し、膨潤・損失増加や接点信号で警報し、OTDR等で位置を特定して保守する。
設問3で落とさない書き方
- 空欄は本文の前後を読んで品詞を合わせる(「〜接続」「〜型」「〜を行い」)。
- カタカナ略語は正式名称も書けると安全(AP=アクセスポイント)。
- 似た語の対をセット暗記する:ストレート/クロス、カスケード/スタック、C/S/P2P、インフラ/アドホック、清掃/マンドレル。
問題3 条件文からのネットワーク工程表
1級は図が無く条件文だけ。自分でアローダイアグラムを描き、所要工期と指定作業のFF/TF/最早・最遅を出す。配点は取りやすいので手順を固定する。
記号と公式(これを用紙余白に先に書く)
LS:最遅開始 LF:最遅完了=LS+日数
所要工期 T = 終了作業の EF(=クリティカルパスの日数合計)
TF = LS − ES = LF − EF
FF =(後続作業の ES のうち最小)− 当該 EF
終了作業の FF = T − EF
必ず TF ≧ FF ≧ 0。クリティカル上は TF=0。
条件文の読み替え
| 条件の言い回し | 矢線の意味 |
|---|---|
| A・B・Cは同時に着手でき、最初の仕事 | スタートからA,B,Cを並列に出す |
| DはAが完了後着手できる | A → D |
| EはB及びCが完了後着手できる | BとCが合流してからE |
| F,GはB,Dが完了後着手できる | BとDの合流後にFとGが並列 |
| Lが完了した時点で工事は終了 | LのEFが所要工期 |
計算手順(25分以内)
- 作業を箱または矢線で描き、日数を書く。
- 左から ES を積む。合流点は「入ってくるEFの最大」が次のES。
- 終了作業のEFを所要工期Tとする。
- 右から LF を戻す。終了作業のLF=T。分岐の逆は「出ていくLSの最小」が当該LF。
- 指定作業のTFまたはFFを公式で出す。
- 検算:クリティカル作業はTF=0。指定作業を1日遅らせて後続ESが動くかでFFを見る。
時刻の定義(ここを間違えると1日ずれる)
- この試験の「時刻」は作業日数を積み上げた結合点時刻。開始日を0日とする。
- 最早開始時刻=その作業に入れる最も早い時点(ES)。
- 最遅完了時刻=工期を守るためにその作業が終わっていなければならない時点(LF)。
- 「何日か」とだけ聞かれるので単位は日。計算過程は解答欄に書かなくてよいが、余白に残す。
年度別の問われ方と試案数値
数値は公開問題と受験予備校の解答試案。公式発表ではない。日数が問題用紙の図と一致しない年は「型」だけ使う。
| 年度 | 問① | 問② | 試案 |
|---|---|---|---|
| R1 | 所要工期 | 作業JのFF | 26日/4日 |
| R2 | 所要工期 | 作業Cの最遅完了 | 29日/11日 |
| R3 | 所要工期 | 作業HのTF | 32日/(試案2〜4日で分派) |
| R4 | 所要工期 | 作業Gの最早開始 | 35日/15日 |
| R5 | 所要工期 | 作業Gの最遅開始 | 条件から自作 |
| R6 | 所要工期 | 作業GのTF | 条件から自作 |
| R7 | 所要工期 | 作業FのFF | 工期45日。FFは試案6日と3日が並立(TFと取り違え注意) |
完全計算例(R1型・数字固定)
箱の下段は最早開始→最早完了。合流は最大のEFを次のESにする
条件:A・B・C同時着手。D,EはA完了後。F,GはBとD完了後。HはC完了後。IはEとF完了後。JはF完了後。KはGとH完了後。LはI,J,K完了後に終了。
日数:A4・B7・C3・D5・E9・F5・G6・H6・I7・J3・K5・L5
同じ数字でTFも出す(練習)
後ろ向き:LのLF=26、LS=21。IのLF=21(LのLS)、LS=14。よってIはTF=0。
JのLF=21、LS=18、ES=14より JのTF=18−14=4。この例では後続がLだけなので FF=TF=4。
GのEF=15、後続KのES=15なので GのFF=0。ただしKの後続Lには余裕があるので GのTFは0とは限らない。
K:ES=15、EF=20、LF=21、LS=16 → TF=1、FF=21−20=1。
H:ES=3、EF=9、後続はK(ES=15)→ FF=15−9=6。工期側の余裕と合わせるとTF≧6。
よくある失点
- 合流で「和」にしてしまう(正しくは最大)。
- FFとTFを逆に書く。
- 後続が2つあるのに遅い方のESを使ってしまう。
- クリティカル上の作業なのに0以外を書く(前向きか後向きのどこかでミス)。
- 開始を1日にして全体が1日ずれる。この試験は結合点0スタートが基本。
今年(令和8年12月)出そうな型と周辺知識
令和8年度1級第二次は令和8年12月6日予定。以下はR1〜R7のローテから見た学習優先度であり、出題保証ではない。
問題2設問3で次に来やすい題材
施工の「短い技術文+空欄2つ」は、第一次検定の本文をほぼそのまま持ってくる。直近で未出または間隔が空いた語を優先する。
予想穴埋め① OTDR
予想穴埋め② 曲げ半径・張力
予想穴埋め③ PoE
予想穴埋め④ 防火区画
問題3で今年問われやすい組み合わせ
- 問①は毎年「所要工期」でほぼ固定。
- 問②のローテ:R7がFF、R6がTF、R5が最遅開始、R4が最早開始、R3がTF、R2が最遅完了、R1がFF。
- 次に来やすいのは最遅開始(LS)または最遅完了(LF)と、再びTF。
- 作業数は11〜14、同時着手3本、最後に合流1本、という骨格が続く。
今年用の練習問題(自作・数字きれい)
条件:A,B,C同時着手。DはA完了後。EはB完了後。FはC完了後。GはDとE完了後。HはEとF完了後。IはG完了後。JはH完了後。KはIとJ完了後に終了。
日数:A3 B4 C2 D5 E6 F7 G4 H3 I5 J6 K2
当日はこの型で「指定作業だけ丁寧に逆算」する。全作業のLSを出す必要は、指定がLS/LF/TFのときだけ。
周辺で押さえる参考(第一次の数値)
| 項目 | 覚えておく値・語 |
|---|---|
| 端末絶縁抵抗 | 使用電圧300V以下で1MΩ以上 |
| 屋内電線と強電流の離隔 | 15cm以下になるときは省令の措置 |
| 有線電気通信の設置届出 | 工事開始の2週間前まで |
| 完成検査 | 完成通知から20日以内 |
| 労働時間 | 1週40時間、1日8時間(休憩除く) |
| 照度保持の高さ | 2m以上の箇所 |
| 光接続損失の目安(記述用) | 融着推定0.05dB級、接続点0.3dB以下など仕様書の値を使う |
| UTP試験 | ワイヤマップ、長さ、NEXT、RLを全ポート記録 |
| フルハーネス | 高さ2m以上で作業床がない等。着用だけ書かない |
参考になる公開資料
- 全国建設研修センター「受検の手引」(令和8年度・新受検資格)。試験日・申込は必ず最新版。
- 公開問題PDF(本ページの元データ:R1〜R7)。
- 予備校の解答試案は公式ではない。工程の日数は自分で再計算してから覚える。
- JIS C 0303/配線用図記号、JIS X 5150(構内配線)、OTDRの測定手順書。
- 労働安全衛生規則の該当条(高所作業車、酸欠、足場、玉掛け、通路、照度)。
問題4 労働災害防止(2作業選択)
安衛法・安衛則に沿って具体策。保護帽と墜落制止用器具の着用「だけ」は書いてはいけない年が多い。
移動式クレーン/玉掛け:資格者、定格荷重、アウトリガ、荷下立入禁止、合図、玉掛用具の点検。
脚立・移動はしご:開き止め、上部固定、角度約75度、踏さん作業禁止、転位防止。
低圧活線近接/架空近接:絶縁用保護具、離隔、監視人、必要なら停電。充電部への接触防止。
酸欠:入場前測定、換気、空気呼吸器、監視人。マンホール・ピット。
スレート屋根:踏み抜き防止の歩み板、悪天候中止。
足場組立解体:組立等作業主任者、壁つなぎ、幅木・先行手すり、悪天候中止。
地山掘削の事前調査:地質・埋設物・地下水を調査し、崩壊防止の工法を決める。
飛来落下:下端の立入禁止、道具の落下防止、防網。
熱中症:WBGT、休憩、水分塩分、単独作業回避。
通路:幅の確保、段差表示、材料のはみ出し禁止、照度。
危険物(ガソリン):火気厳禁、換気、静電気、指定数量管理。
停電作業:責任者、検電、短絡接地、表示ロック、復電手順。
移動式足場:ブレーキ、脚輪固定、上で移動しない、高さ制限。
墜落制止用器具の使用義務作業:高さ2m以上で作業床がない等。フックのかけ方、使用前点検を書く(着用だけにしない)。
防網:開口部・昇降下部など墜落・落下の恐れがある箇所に設置、隙間と固定。
問題5 用語(3語書く/R1は4語)
知っている語を選ぶ。定義+原理/特徴+用途を3文。8語全部を暗記する必要はない。
光・伝送(そのまま使える短文)
GE-PON:1本のファイバを複数加入者で共有する1Gbps級のPON。OLTとONUの間で光スプリッタにより分岐する。
メカニカルスプライス:融着せず、V溝等で心線を突き合わせて機械的に固定する接続。電源が取れない現場や少数心の応急接続に用いる。
光クロージャ:屋外の接続部を収納し、防水・防塵・引張から保護する箱。余長と曲げ半径を確保して組み立てる。
ノンメタリック光ケーブル:テンションメンバ等に金属を使わない光ケーブル。誘導雷や電食の影響を受けにくく、電力線近傍に適する。
漏洩同軸ケーブル:外導体にスロットを設け電波を漏らすケーブル。トンネルや地下で列車無線・防災無線のエリアを作る。
デリンジャ現象:OTDR測定で近端の強い反射により、直後の区間が見えなくなる現象。ランチケーブル等で回避する。
ネットワーク・音声
L2スイッチ:MACアドレスを学習し同一ネットワーク内でフレームを転送する装置。
L3スイッチ:L2に加えIPに基づくルーティングを高速に行うスイッチ。VLAN間通信に用いる。
NAT:プライベートIPとグローバルIPを変換する。アドレス節約と内部構成の隠蔽に使う。
DHCP:端末にIPアドレス等を自動割り当てするプロトコル。
VLAN:物理構成に依存せず論理的にブロードキャストドメインを分割する。
IP-VPN/IPsec:通信事業者網や暗号で拠点間を仮想専用化する。IPsecは認証と暗号化でIPパケットを保護する。
QoS:帯域・遅延・損失を制御し、音声など優先度の高い通信を保証する仕組み。
VoIP/VoIP-GW:音声をIPパケットで運ぶ。GWは交換機とIP網の信号・媒体を変換する。
PBX:構内の内線接続と外線発着信を制御する交換機。
無線・放送・クラウド・セキュリティ
QAM:搬送波の振幅と位相を組み合わせて多値化する変調。1シンボルで多くのビットを送る。
MIMO:送受信とも複数アンテナを用い空間多重やダイバーシチで速度・安定性を上げる。
空間ダイバーシチ:離れたアンテナで受信し、フェージングの影響を軽減する。
CSMA/CA:送信前にキャリアを検知し衝突を避ける無線LANのアクセス制御。
八木アンテナ:放射器・反射器・導波器からなる指向性アンテナ。地上TV受信等に用いる。
ローカル5G:自営で免許を受けて運用する5G。工場や構内の大容量・低遅延通信に使う。
SaaS/PaaS:ソフトまたは開発基盤をクラウドで提供するサービスモデル。
RFID:電波でICタグの識別情報を読み書きする。物品管理や入退に用いる。
ゼロデイ/ランサムウェア/SQLインジェクション:未知脆弱性の攻撃、データを暗号化して金銭を要求するマルウェア、入力を通じたDB不正操作。
パケットフィルタ/チャレンジレスポンス:ヘッダ条件で通過を制御するFW。乱数等の挑戦に応答させて再利用攻撃を防ぐ認証。
ネットワークカメラ対策:初期パスワード変更、通信の暗号化、FW、ファーム更新、不要ポート閉鎖(物理破壊は指定外の年あり)。
問題6 法規(記述穴埋め)
2級と違い選択欄が無い年が多い。条文の単語を自分で書く。数字は必ず覚える。
建設業法
- 施工体制台帳の下請記載:許可を受けた建設業の種類、社会保険等の加入状況
- 見積り:発注者から請求 → 契約成立までの間に見積書を交付
- 前金払の定めがあるとき、注文者は前金払の前に保証人を立てることを請求できる
- 特定建設業者は下請代金が政令額以上なら施工体制台帳を現場に備え置く
- 完成の通知から20日以内に検査
- 書面記載:工期変更又は着手延期等の申出があった場合における工期の変更…
- 標識:店舗及び工事の現場ごとに、許可を受けた建設業の名称等
労働基準・労働安全衛生
- 労働時間:1週40時間、1日8時間(休憩除く)
- 高さ2m以上の箇所は必要な照度を保持
- 統括安全衛生管理者:安全又は衛生のための教育、災害原因調査及び再発防止
- 雇入れ時:安全又は衛生のための教育
- 作業場の措置:換気、採光、照明…健康、風紀及び生命の保持
- 調査:危険性又は有害性等を調査し、労働者の危険又は健康障害を防止するよう努める
電波・有線・端末
- 空中線系には避雷器又は接地装置。カウンターポイズには接地装置
- 電波の質:周波数の偏差及び幅、高調波の強度等
- 端末機器の絶縁抵抗:使用電圧300V以下は1MΩ以上
- 屋内電線と屋内強電流電線の離隔が15cm以下となるときは省令による
- 電柱は省令で定める安全係数
- 有線電気通信設備の設置届出:工事開始の2週間前まで
当日の時間配分と書き方
- 問題1:70分(概要15+テーマ①25+テーマ②25+見直し5)
- 問題3:25分(ネットワーク作図15+計算10)
- 問題2・4・5・6:各15分
- 残りで数字・法規の見直し
本ページは令和元〜7年度の公開問題の構成分析と学習用記述例です。公式標準解答ではありません。法規は施行時点の条文で確認してください。虚偽の実務経験は失格です。